【レポート】青木海 古川拓海「スーパー・グレート・チキンレース」
2026.07.12
レポート
2026年6月11日(木)〜6月17日(水) にわたり、Artist Cafe Fukuokaの公募企画プログラムによって、青木海、古川拓海の二人展「スーパー・グレート・チキンレース」を開催いたしました。





アーティストより
スーパー・グレート・チキンレースを企画・構成しました、青木海です。
展示に足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
展示が終わってから、もうすぐ一か月になります。
ようやく少しだけ、展示と自分との距離を置いて振り返ることができるようになり、この展示が自分にとって何だったのかを考え始めています。
振り返れば、反省点はいくらでも挙げられます。
そして、そのほとんどは展示が始まる前から自分でも分かっていたことでした。最後の一歩を詰め切れなかったこと、その甘さは作品や空間にそのまま現れてしまい、見に来てくださった方にも伝わっていたのだと思います。
展示の前には、大学で実験的な展示も行いました。
その時に見えた課題を持ち帰り、本展では改善したつもりでしたが、展示が終わってみると、新しい課題がまた見えてきました。
会期中には多くの感想をいただきました。 その中でも印象に残っているのが、大学の先輩でもある浦川大志さんの言葉です。
「空間の使い方は上手くなっている。“福岡の学生の展示”として見れば高い点数を付けられる。でも、もっと広い視点で見たときには、まだ抜け落ちている部分がたくさんある。」
その言葉を聞いたとき、最初に感じたのは悔しさでした。
「福岡の学生」という枠組みの中で評価されることへの悔しさ。
でも、それ以上に、一人の作家として見てもらえる地点まで自分はまだ届いていないのだという事実が、何より悔しかったです。
展示は、作品だけで完結するものではありません。
空間の使い方、時間の流れ、人との関わり、企画そのもの。そのすべてが重なって、ようやく一つの展示になるのだと、今回改めて実感しました。
僕自身にとっても、そしてスタジオ3という場所にとっても、この展示が次へ繋がる小さなきっかけになっていたなら、それだけでも企画した意味はあったのではないでしょうか。
もちろん、次はもっと良い展示をつくります。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました( ᴗ ̫ ᴗ )
本展覧会について(展覧会告知より)
本展は福岡で絵画を学ぶ学生による二人展です。 役割を終えた教室という空間の中で、 絵画をどのように成立させることができるかを考える。 過去の用途と現在の使われ方が重なる場所で空間と絵画の関係、また鑑賞行為そのものを捉え直す。
プロフィール
青木海 UMI AOKI @umikioa
2004年生まれ 福岡県福岡市出身
九州産業大学芸術学部芸術表現学科絵画専攻3年
僕の制作はまず様々なものを観察するところから始まると思います。美術の勉強をするために資料や本を読むこともそうだけど、気に入った音楽とか、かっこいい写真とか、そういう一見あんまり関係のないもののなかからなにかヒントが得られないかなってずっと考えてます。まずは観察して、集積して、ドローイングして、いい感じになってきたら、タブローにしたい。今回展示する作品は、最近読んだ、ジョナサン・クレーリーの『観察者の系譜』をきっかけに作りはじめました。現代における観察ってなんなんだろうってのと、それに対する僕の考え、それを翻訳する装置としての絵画、そんな感じです。
古川拓海 TAKUMI FURUKAWA @furukawa._.paintings
2004年生まれ 福岡県福岡市出身
九州産業大学芸術学部芸術表現学科絵画専攻4年
私は、ステイニング技法を用いた絵画制作を通して、絵画という表現形式の可能性を探究している。私はその過程を自然に委ねるのではなく、絵具の吸収や広がりをコントロールしながら画面を構成している。このプロセスにおいて、絵画はもはや表象のための媒介ではなく、物質と行為の交錯によって生成される現象として現れる。染み込む絵具の動きや層の重なりは、描くという身体的な行為を超え、絵画そのものの構造や存在条件を浮かび上がらせる。私の制作は、特定のテーマやモチーフの提示を目的とするものではない。むしろ、絵画の形式が今日においていかに成立し得るのか、その可能性をステイニングという技法の実践を通して検証する試みである。
開催概要
「スーパー・グレート・チキンレース」 青木海 古川拓海
会期 2026年6月11日(木)〜6月17日(水) (月曜休館)
時間 11:00〜19:00
場所 スタジオ3
料金 入場無料
この展覧会は公募企画プログラムによって開催いたしました。
開催概要
| 名称 | 青木海 古川拓海「スーパー・グレート・チキンレース」 |
|---|---|
| 期間 | 2026年6月11日(木)〜6月17日(水) |
| 時間 | 11:00〜19:00 |
| 場所 | スタジオ3 |


