
トークイベント Artist Cafe Fukuoka×悍図社 「台湾日本現代美術交流展」報告会
2025.02.04
トーク
「台湾・日本現代美術交流展」として、Artist Cafe Fukuokaと台湾のアートグループ「悍圖社」(@hantooartgroup)は2024年に交流展示を実施しました。この交流展は、アーティスト同士の成長とグローバルネットワークの拡充を目的としており、「悍圖社」の展覧会を2024年6月にArtist Cafe Fukuoka Grand Studioで、公募で選出された福岡のアーティスト、名もなき実昌さん、Sonia Cheungさんの展覧会を11月に台北のFreeS Art Spaceで開催しました。
本トークイベントでは、台北で行ったこの展覧会について、アーティストとキュレーターが語りながら、今後のアート交流の重要性を深く考える機会とします。モデレーターはアートディレクターでart space tetraの城野氏です。交流展開催期間中に、art space tetraで台湾・日本 シェアミーティング(コレクティヴの今とオルタナティヴの可能性)を開催されており、今後の福岡と台湾の交流についてもお話ししていただきます。みなさまどうぞご参加ください。
【タイムスケジュール】
14:00-14:10 挨拶・経緯について
14:10-14:30 台湾日本現代美術交流展企画について(黃德馨氏)
14:30-14:50 オルタナティブスペース交流など(城野氏)
14:50-15:30 名もなき実昌さん、Sonia Cheungさんから展覧会について
15:30-16:10 ディスカッション
16:10-16:20 質疑
【登壇】
名もなき実昌

1994年 福岡県生まれ、福岡を拠点に活動。2015年より主にTwitterを拠点として、取得したアカウント(@sanemasa5x)を元に活動を開始。インターネットから流れてくる画像やアニメキャラクターなどへの関心と、タッチパネルやSNSなどのテクノロジーに影響された美意識を感じさせる作品を制作。インターネットから収集したイメージを組み合わせ、制作と検索がリアルタイムに実行され制作される作品は、制作という行為やそれに至るまでの過程を含め、インターネット時代における牧歌的な風景画として提示される。ペインティングだけでなく、インスタレーションや彫刻、映像作品など、多様な作品も制作・発表している。
Sonia Cheung(ソニア・チョン)

1992年香港生まれ、福岡拠点。香港バプテスト大学ビジュアルアーツ学部卒業。街のありふれたや動きに注目しない物体を深く観察することで、人間と都市空間の関わりを探り、映像やインスタレーションの制作を行う。 香港のほか、東京、大分、ニューヨークでも作品を発表。主な展覧会に「来し方、行く末」(九州芸文館、日本、2024年)、「私たちの知っているその場所は存在しないだろう」(Artas Gallery、福岡、日本、2022年)。
2024年 宗像みあれ芸術祭2024 神宝館賞
黃德馨(ファン・デェァシン)

1996年、台湾・桃園生まれ。台湾の次世代を担うインディペンデント・キュレーターとして、現代美術と空間デザインを融合させた独創的なキュレーションを展開。現在、袖珍博物館(Miniatures Museum of Taiwan)の顧問を務める傍ら、東益藝術設計工作室を主宰し、博物館展示の企画、美術展示デザイン、建築における公共芸術、施設全体の空間デザインなど、幅広い芸術プロジェクトを手がけている。
代表的な実績として、高雄福華ホテルにおける高雄彫刻協会合同展や、2018~2019年の月津港ランタンフェスティバルのキュレーションを担当。台湾現代美術の国際的な発信に尽力するとともに、博物館建築プロジェクトにおける展示デザインや企画に携わり、台湾と日本のアート交流の促進にも積極的に取り組んでいる。
「芸術を空間やコミュニティに根付かせ、都市や社会との対話を生み出す実践」とも言える彼女のキュレーションは、アートを「場」として構築し、国境を越えた物語へと昇華させることで、現代の展覧会のあり方に新たな視点をもたらしている。
黃鼎鈞(ファン・ディンジュン)

1998 年台中の水湳出身、台北在住。主に映像と複合メディアを中心に創作を行っており、人と社会の関係に注目し、個人的な経験を通して社会の景観を柔らかく表現し、異なる視点や転用を用いて社会 と自分に問いかけています。
最近の作品では、初源的な経験の欠如に焦点を当てています。それはまるで静寂のよ うであり、まだ何も存在しないが、すべての 希望を含んでいます。私たちがどのような方法で初源的な経験を抽出し再現しようとするとき、適度な忘却や切り取りが不可欠であり、その欠如し、常に巡る場所を指し示そう としています。
私は、あなたの虚無の中にすべてを見つけ たいと思っています。
【モデレーター】
城野敬志

2006年、元ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズの風倉匠がディレクターを務める共同アトリエ3号倉庫にメンバーとして加入し、作家活動を開始。2007年には音楽、メディアアート、パフォーマンスの複合イベント「mook tank vol.1」をきっかけに展覧会やイベントの企画を始める。
2008年には九州全域のアートスペースを巡る「琴姫プロジェクト〜九州アートを探す旅〜」を実施し、九州を意識した企画を展開。2009年からは佐賀大学との関係を通じて佐賀県でのアートプロジェクトを多数行う。2011年の「呉福万博 2011」以降活動を休止するも、2019年にart space tetraの運営に関わり活動を再開。
近年では、オンラインイベントの開催や海外展覧会への出品、1920年代の日系コロンビア移民の調査や、交流展を行う。2022年よりアーティストの鈴木淳とともに世界中のアーティストやアート関係者をつなぐプログラム「ART FAIR EARTH」を毎年開催し、ジャンルにとらわれない活動を展開中。
■お申し込みリンクはこちらから
→https://docs.google.com/forms/d/1_jn2ZaX3WUYRgVEQA_-v8azXwLBLB6xB20YWy8YwIlQ/edit
開催概要
名称 | トークイベント Artist Cafe Fukuoka×悍図社 「台湾日本現代美術交流展」報告会 |
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時間 | 14:00-16:20 |
場所 | Artist Cafe Fukuoka コミュニティースペース |
料金 | 無料 |
参加人数 | 30名 |